2014年2月16日日曜日

英語の歌い方TIPS

英語の歌い方がよくわからないので教えてくださいと言われることよくあります。

歌い方がわからないというのが何を指しているのか。

おそらく「発音」なのだと思います。

じゃあ、発音を練習してください。というのはあんまりですよね笑

英語の曲は、正しい発音を知らなくてもいくつかのポイントに注意をして工夫するとガラっと変わります。

そのポイントとは

「単語と単語の音をつなぐ」

言葉と言葉のつなぎ方、音と音とのつなぎ方を少し工夫するだけで一気にそれらしくなるのです。

日本語でも音をつなぐことはありますが、英語はつながない状態で話すほうが珍しい言語です。
単語ひとつひとつを単独で発音するんじゃなくて、語尾と語頭の音をつなげて発音するであるとか、語尾の発音によっては次の発音を変えるケースもあります。

[語尾の発音によって次の発音を変える一例]
's'や'se'(ズ)で終わる単語の次に'th'で始まる単語がきたときの繋げ方。 例えば「cause this」カタカナで普通によむと「コーズディス」と読めるけど、実際に発音するときは「コージス」発音するようなイメージになる。

つまり、thの音がseの音に置き換えられる、かつ音が重複するため結合して発音する形で発音するというわけ。その際次の単語の音の母音が「イ」になるので結果「コージス」みたいな発音になる。

[語尾と語頭の音をつなげる一例]
"This is a pen."
誰もが見たことのあるこの文章ですが、どのように発音してますか?
おそらく「ディスイズアペン」と発音するかと思います。
しかし、実際の発音はこうなります。

「ディシザペン」

"s is a" この部分で音がつながってます。

もういくつか例を出すと気づく方もいるかと思いますが、音がつながるときは概ね法則があります。それは

子音の後に母音がくるときに音の結合が起こる

これがポイントです。

ここを1つ押さえておくだけで、ガラッと変わりますのでぜひ歌っている曲の歌詞について考えてみてください。

また、以下サイトの記述は参考になる部分が多かったのでご参考までに。
ダイアモンド社書籍サイトより引用
ネイティヴに通じる英語になるために必要となる「たった6個の正しい発音」とは、【1】「R」、【2】「L」、【3】「V」、【4】「Th」、【5】「Wh」、【6】「F」の6つ。この「6つのアルファベットの発音」は、ほとんどの日本人が、かなり間違った発音をしているので、ネイティヴに英語が通じない一番の原因となっている。







2014年2月15日土曜日

クラップ、スナップについて(ステージでの表現)

演奏中のステージングというのはみんな悩みがおおいところだと思います。
(個人的には悩みの種です。)

ステージングの中でありがちなクラップ、スナップについてやりがちなことを注意点として書きます。

[クラップ]
ステージでクラップを煽ることはよくあると思います。
そのときに、もしお客さんにも一緒にやってもらうのであれば煽る側はしっかりと煽る動作をしましょう。
やってくれたらいいな程度の小さな動きは逆に見栄えが良くないです。
お客さんがどうしたらいいかわからなくなる状況がライブをみててちょくちょくあるので、やるならしっかりと煽ってクラップしてもらうようにしましょう。

[スナップ]
こちらもよくステージングとして使われますよね。
クラップとも共通することですが、ステージ上でのスナップはやるかやらないかはステージングとしてあらかじめ決めておきましょう。
※パーカッションの一種として、スナップの音色をとりいれるとか、全員で一斉にやるとか
個々が自分勝手にやっているのは見栄えが悪いので要注意です。

スナップをリズムに取り入れる例です。
take6 - if we ever




相対音感練習(ドレミファソのまとまり)

相対音感の練習方法について例を交えて紹介します。

相対スケールのススメで相対音感について少し記載しましたね。

「ある音を基準として、他の音の高さを判別する感覚」

今回は、スケールの中で、「ドレミファソ」の5つの音を1セットとして
ひとまとまりの音の距離感を養うトレーニングです。

曲のキーを基準としてスケールを楽譜に書くと読みやすくなるというお話はしましたね。

曲のキーが変わると、絶対音は変化しますが、スケールには変化がありません。

「ドレミファソラシド」の移動感覚というのはキーに左右されないものなのです。

ではそれを踏まえて下の例を聞いてみてください。

これは、キーCをスタートとして「ドレミファソ」のまとまりを弾き、次に「ド」と「ソ」いわゆる5度の音を弾いています。
そして、キーを半音ずつ上げ、Eからの「ドレミファソ」までを弾いています。

この音源を利用しての練習方法は、まずはじめの「ドレミファソ」を聞いてから5度の音がなっている間で自分で「ドレミファソ」の音を発声します。
※2回とも一緒に発声してももちろん良いです。

なぜ5度の音を鳴らしているのか??

これは、経験上のお話ですが、キーを変化させて「ドレミファソ」の音を発声するときに5度の距離がブレてしまう人が多くいるためです。
おおむね「ソ」が低くなってしまうことが多いので、5度の音を鳴らしておいてそこまできっちりと上がるように練習してください。
※もちろん他の音も注意してくださいね。

C〜Eまでだと、女声にはつらい音域になると思いますのでF〜Aもサンプルとして付け加えます。

この音源だけではやりづらい部分もあると思いますのでみなさんお手持ちのキーボード等を利用して、他の音域も練習してみてください。

2014年2月13日木曜日

相対スケールのススメ(相対音感)

相対音感という言葉を聞いたことはありますか?

絶対音感という言葉を聞いたことがある人はおおいと思います。

「相対音感」とは
「ある音の高さを基準に、他の音の高さを判別する能力」
 ※Wikipediaより

例えば、C(ド)音に対してのD(レ)は2度の距離、つまり1音分の距離があります。
同じようにD(レ)とE(ミ)も2度、1音分の距離があります。

では、ある音を聞いたときにその3度上の音を出す場合、聞いた音の高さを基準として、2音分の距離を移動して出すことになります。

この2音分の音の距離を計る感覚が「相対音感」です。

相対音感のトレーニングについてはまた後日書くことにします。

さて、この相対音感を利用すると、苦手な読譜が少し楽になるかもしれません。

楽譜の音取りをするときに、曲のキーを仮のドとして相対のスケールで音取りをしてみてください。

※スケールとはいわゆる「ドレミファソラシド」の一連の流れのことを言います。

曲のキーを基準の音である「ド」として考えると、音の動きに合わせて「ドレミファソラシド」を書き加えることで基本的な音の動きはとても読みやすくなります。

図は#が1つついたキーがGのときの場合です。
Gの音を基準音「ド」とすることで、音の動きをスケールで書き表すことができます。


2014年2月12日水曜日

発声練習は少数または1人でやろう

バンド練習の開始時に全体で発声練習(ウォーミングアップ)をすることはよくあるのではないでしょうか?

可能であれば発声練習は1人、または2人でやることが望ましいです。

周りに別の声があると、どうしても耳に入った音が自分の声に影響を及ぼしてしまいます。
静かな環境で自分の今の声の状態を聴く時間を作るようにしましょう。

自分のコンディションに合わせてウォーミングアップの種類を組み替えて「いい声」の状態にしてからバンド練習に臨みましょう。

1人、または2人というのは自分の良い状態の声について、まだ自分自身が分かっていないときに客観的に聞き合える人にサポートしてもらうという意味合いで書いています。

バンド練習の開始時間から15分程度をそれぞれ個々のウォーミングアップ時間として自由に練習するのも1つの手段だと思います。

習慣的に漫然と練習するのではなく、目的意識を持って臨むようにしましょう。



歌い回しの肉付け

歌い回しを組み立てようで無意識にやっている自分の歌い方のクセなどをスキルにする方法について紹介しました。

せっかくスキルにしたものは、実際に使わないと意味ないですよね!

では、実際に身につけたスキルをぜひ記録してください。
記録の方法は何でも良いです。名前をつけて書き出すのでもいいですし、歌のフレーズを録音して残しておくという手法でも良いと思います。

言葉で残すとしたら分かりやすい例としては以下のようなものがありますよね。
[音の入り方]
・下から入る
・まっすぐ入る
・上から入る
[音の切り方]
・スパっと切る
・半拍余韻を残す
・ビブラートでフェードアウト
…etc

どうでしょうか?書き出した内容を見返して思い出せるようにしてくださいね。

ここで記録した内容を用いて、今度は新たな歌のフレーズを構成しましょう。

キーボードで弾いたようなシンプルな歌い回しでクセをスキルに変える練習をしましたが、今度はその逆です。

シンプルにした歌のフレーズにたいして、書き出したスキルで肉付けをしていきましょう。
再びMonicaCoronaの例になりますが、「息を切らしてさ」のフレーズを分解、再構築すると以下のような形になります。

・「い」の音はまっすぐ入る
・「い」の音にリズムに遅れない程度にエッジを入れる
・「い、を、ら、て」について少しアクセントをおいてリズムを明確化
・「切らして」の「ら」は音をしゃくらせる
・「さ」にビブラートをつけて余韻を残す



こんな感じです。イメージは伝わりましたでしょうか?

シンプルな歌い回しを核として、身に付けたスキルで肉付をする。

意識的に組み上げるので、実際にできているかどうかを自身でも客観的に捉えやすい。

こういったポイントを押さえて練習してみてください

口の形について②

コーラスのときに、口の形を揃えよう!って言われたことはありませんか?

何故口の形を揃えるのかについてに説明します。

1つは、言葉の発音の響きを揃えるため

[あ]という言葉はどんな口の形でも発音できますよね?
でも、同じ[あ]を発音しているのに、口の形によって聞こえ方が全然違うものです。

例えば、ほとんど口を開かずに発音した場合と大きな口を開けて発音した場合、前者ではくぐもった音で、後者でははっきりとした音で[あ]と聞こえてくるハズです。
(周りに人がいないときに試してみてください)

2つ目は、音の深さを揃えるため

1つ目が外から見たときの口の形を揃えることだとすると、2つ目は口の内側の形を揃えることにポイントがあります。

イメージとしては、普通に自分たちが話しているときの[う]の音とオペラ歌手が発声する[う]の音がどう違うかを想像してみてください。

極端な例ですが、オペラ歌手の発声する[う]はとても音が深く、反対に話しているときの[う]は比較的浅い音になっているかと思います。

この2つの音の違いが口の中、喉の開き具合に左右されてくるものになります。

これら2つの違いがあることから、口の形を揃えることで以下のポイントを押さえることになります。

・ハーモニクスの一体感が増す
・客観的な表情が揃い、見た目の一体感が増す

同じ音、同じ発音の言葉を発音していても口の開き方が違うと聞こえ方が変わってくるためユニゾンするときにもその影響が現れます。

ユニゾンムーヴでご紹介した内容と合わせて試してみるとよりわかりやすいかと思います。

また、口の形における響きの図は、口の形について①で書きましたのでご参考までに。



歌い回しを組み立てよう

ボーカリストは世の中にたくさんいるわけで、それぞれがそれぞれの
個性を活かした歌い方をしています。
多くの人はその人のルーツとなる音楽があって、ボーカリストいて
いろんな影響を受けた結果、今の自分があるのではないかと思います。

歌のトレーニングをするにあたって、自分が受けている影響を一度取り払ってみましょう。

以下のような練習方法が有効です。

普段自分が歌っている曲で試してみてください。
歌っているフレーズを一切の抑揚、歌い回しを取り外した状態で歌います
フレーズは一定のまとまり(2小節とか4小節とか)でキリの良い単位にすると良いです。
イメージとしては、歌うフレーズをキーボードやmidiで演奏しているような感じでしょうか。

どうでしょうか?

難しいと思った方、そうでもないかなと思った方様々だとは思います。

これは、歌っている時に無意識にやっているクセを認識するためのトレーニングです。
クセを取り外しプレーンな歌い回しをすることで、クセをスキルに変えましょう!


知らず知らずに身についているクセや歌い回しは、個性として受け入れられるものとそうでないものがあります。
もちろん個人の主観ではありますが、自分が無意識にやっていることを理解した上で歌うことは聴いてくれる人たちを魅せるためにもとても大事なことではないでしょうか?


2014年2月11日火曜日

子音の活用

シラブルの中で子音が使われているときに気をつけたいポイントです。
曲の雰囲気に合わせて使い分けてみてください。

[強子音]
いわゆるノリの良い曲などでは、コーラスの歌い回しの中にもリズムを作り出す要素がたくさん入ってることが多いです。中でもシラブルの中で子音が使われてる場合に、一定程度意識的に強く発音してみましょう。
子音が使われるスキャットはリズムの一部として用いられていることが多いため、発音を強調することでリズムを明確化することにつながります。また、コーラスがリズム隊の一部である認識を持つことが大事ですね。


[弱子音] 
曲のリズムがゆるやかな波のように流れている場合などにコーラスのシラブルをあえて弱めに発音してみましょう。
強い子音によって目立ってしまうリズムのハネを抑制し、ゆったりとした曲の雰囲気を壊さないように心掛けます。

弱子音にちなんで。 曲の中で歌詞を歌うときに、例えばリードの場合あえて、清音、濁音、半濁音の子音を弱く歌うことがよくありますよね。
マイクを吹かないようにするということの他に、意図しないリズムのズレを防いだり、曲の流れを阻害しないようにするといった意図をもってやっている場合があります。

マエストロ

曲の表現を詰めていく中で、抑揚をつけることは1つの手法としてよく用います。

抑揚をつける場所や、付け方などをみんなで決めても、なかなかうまく揃わないときは身振り手振りを交えて表現してみてください。

いわゆるマエストロの気持ちでやると良いです。

マエストロとはオーケストラの指揮者のことですね。

メンバーの中で代表の一人が、みんなで決めた抑揚を身振り、手振りや表情で表現することで全体の抑揚を揃えていく手法です。

図示や、言葉で決めた抑揚を視覚的に体現することでメンバー間の微妙な認識のズレを補正、曲の一体感及び盛り上げどころの勘を共有することができます。

2014年2月9日日曜日

歌の準備②

顔周りのストレッチについて続きです。

歌の準備①でリップロールやタングトリルについて書きました。

ここでは、顔や、舌のストレッチについていくつか紹介します。

口内、舌のストレッチ① 
舌を使って歯の表側を端から端へなぞりながらゆっくりと移動させる。 
上の歯の次は下の歯、またはその逆を時間をかけてやりましょう。
※タングトリルが苦手な人はこれを舌のストレッチの代替方法にするといいと思います。


口内、舌のストレッチ② 
・舌をベーっと思い切り出す。
・舌を左右にひねる。
・内側に強く巻き込む。
舌根及び周辺の筋肉にストレッチ効果があります。

ただし①②共に大変変な顔になるので実施する際は周りにご注意を笑


舌の次は顔のストレッチです。
表情筋は人によっては普段そんなに使わないのでストレッチするとさっぱりするかもしれませんね。

顔のストレッチ①
目と口を思い切り開いた状態でしばらくキープしてもとに戻す、を何度か繰り返します。

顔のストレッチ②
目と口を開いたら次は閉じる動作です。酸っぱいもんを食べたときのきゅっとすぼめた感じの顔をする。すぼめるときは目をぎゅっとつぶって、口をとがらせる感じですね。これをまた繰り返します。

顔のストレッチ③
①で顔の縦の筋肉をストレッチできるので次は横の筋肉を。 これはイの口の形で口を横に大きく広げる。または最大級の笑顔をつくるようにほっぺたを横に広げる。 これもまた繰り返します。

①〜③を繰り返して顔のストレッチをしてください

顔の筋肉を柔らかくすると、表情も豊かになるので試してみてくださいね

口の形について①

アカペラは楽器のイメージを口で表現することが多いので、ただのuhでも唇の形、口の中の形、舌の位置が曲のイメージごとに変わってきます。

弦楽器に近い音にするなら口の中を大きく広げるとか、母音を強調するなら唇をしっかり"ウ"にするとかがありますね。

楽器の音を再現する場合はその楽器の音の成分によく耳を傾けましょう。

音の成分が高いところに集まっているとか、低いところが多めだなといったことを分析して自分の声を似せるような取り組みが必要です。

楽器に似せるといえば、ベースの人にありがちなのが、歌い方が固定されていてどんな曲でも慣れているdnとかdmを使っちゃうケース。 

フレーズのキレをよくするためにdmを使うとか、流れをつなぐためにdnを挟むとかケースbyケースで使い分けるとよくなることが多いですね。


口の形に関連してやりがちなことが一点。

音が若干低いとか高いときに口の形を無理に変えて調整をしようとすることはありませんか?

音の成分の変化で目的の音に近づいているように聞こえがちですが、実際には根本的な音程はかわっていないです。
もしくは口の形をかえるときに音程も結局変わっているという結果もありますね。


無理な調整をすると図のように音の響きが減るので結果的にハモりづらくなると思います。



2014年2月8日土曜日

歌の準備①

歌を歌うということは思った以上に体を使ってます。
スポーツのようにとまでは言いませんが、歌うことで体のいろんな筋肉を使っています。

カラオケで何kcal消費とかって出てますよね?数値の正しさは不明ですが、かなりのエネルギーを使ってるのは筋肉が使われているからこそです。

スポーツと共通していることですが、歌う時には体をリラックスさせるようにしましょう。


首回りとか顔のストレッチだけじゃなくて全身をしっかりストレッチしてリラックスした状態を作ることが大事です。

全身のストレッチはいろんなやり方があるのでみなさんにお任せします。

ここでは、全身のリラックスに加えて歌の準備のために重点的にやっておきたいリラックス方法をご紹介します。

まず、[リップロール]
代表的なリラックス方法
唇を閉じた状態で空気を吐いてプルプルさせるやつですね。難しい場合はほっぺたを指でおさえて上に引き上げながらプルプルとするとやりやすくなります。
これは顔の外側の筋肉を主にリラックスさせる効果があります
また、この状態で声を出すときには声帯にあまり負担がかからないので発声練習に効果的です。(ただし、むやみな大声は例外)


お次は、[タングトリル]
こちらも有名ですよね。
舌を上の前歯の裏に軽くつけて息をふきつけてルルルルっとイメージでやります。
こちらは顔の内部、とくに喉につながる筋肉をリラックスさせる効果があります。
リップロール同様、こちらも声帯に負荷をあまりかけずに声をだしやすくなる効果があります。


リップロール、タングトリル共に声帯をリラックスさせる効果があると言われてるのにはもちろん理由があります。
どちらも細かい振動を口内の筋肉に与えているので筋肉を弛緩させる効果があるわけです。
手足の筋肉も細かな振動を与えるとリラックスさせることができるのと同じ理屈ですね。


歌う前にはぜひゆっくりとストレッチなどしてリラックスすることを心がけてください(^-^)

2014年2月7日金曜日

シラブルの置換でリズム感UP

処方箋ツイートを遡ると「タカタ詰め」で記載していたことについて補足があったので掲載します。


<コーラスのシラブルを歌うときに注意すべきこと>

シラブルが日本語の場合、母音や促音が入っている場合はリズムがつまりやすい

母音[アイウエオ]
促音[ッ]


ちょっと口に出してみてください。


どちらも口の形に関係なく、発音が簡単なためリズムを意識していないと
詰まったり、転んだりする原因になりやすいのです。


こちらも例と一緒に体験してみてください。


[促音で詰まりそうな例]
RAGFAIR の STARTでコーラスのイントロが
「パラッパラッパラッパラッパラ......」と促音がたくさん入ってるのでとても詰まりやすいですよね。

RAG FAIR - START


[母音で詰まりそうな例]
母音では「多い」「あいたい」「あおい」「いいわけ」「えいこう」みたいに連続する場合には要注意です。
Ooo、Ah、Ohのシラバスで素早く動く場合などで起こりやすいと思います。

RockapellaのTonightで一番最後のフレーズ「ナアアアア〜」のところが詰まりがちですよね。

Rockappella - Tonight


なんとなく「分かる、分かる」と感じてもらえましたか??


母音、促音でリズムが詰まりやすいときに便利な手法としては[タカタ詰め]でご紹介しました。


対象の文字を子音がはっきりしている音(タ行とかカ行)に置き換える。または前後の文字も一緒に置き換えた状態で歌ってみるやつですね。
タ行やカ行ははっきりと発音する必要があり、リズムに乗せやすいという理由があります。

促音の例に挙げたSTARTでは
「パラッパラッパラッパラッ...」を
「パラ"カ"パラ"カ"パラ"カ"パラ"カ"...」や
「タカツタカツタカツタカツ...」にしてみる。この曲の場合は"タカツ"を一括りのリズムとして歌ったほうがよりつかみやすくなりませんか?


ちょっと詰まるかもな~ってときは試してみてください(^-^)




[以下情報が重複してるのでtweetをそのまま]

[置換deリズム]
用法:シラブルで母音(ア行)や促音(ッ)を子音の強い音(カ行、タ行)に置き換えて歌う。または全てを置き換えて歌う。
効能:リズムが詰まりやすいシラブルについて本来はめたいリズムを体感しやすくなる。慣れたら元にもどして同じ感覚を探る。


休符がしっかり休めてなくてリズムが詰まるのもよくある話。
「休符を感じる」とよく言われるけれど、これもいわゆるリズムを感じる中の一つと捉えることができる。
この休符についても子音の強い音に置き換えてやることで、実際にどれくらい休めば良いかを体感しやすくなる。


2014年2月6日木曜日

タカタ詰め

リズムがわかりづらいとかリズムが詰まってしまうときに有効な練習法

「タカタ詰め」
※自称です


どうやるかというと

・細かいシラブルの給付部分を「タ」や「カ」に置き換える
・リズムが詰まりやすい母音続きのシラブル、歌詞を「タ」や「カ」に置き換える

「タ」や「カ」でないといけない理由はありません。
子音の強い音をいれることで、リズムの位置を明確にしやすいという効果が
あるので代表例としてあげています。

例えばtake6の[badiyah]



イントロで
「パラッパッパッパッパッパー」

「ッ」が多くていかにもつまりやすそうですね。。

リズムの流れを感じるためにこんな風に置き換えてみてください

「タラツタツタツタツタツター」
※パが発声しづらいので一旦「タ」に置き換えています。

注)「ツ」をちゃんと発声すること

置き換えた内容で、少しゆっくりと歌ってみると、アクセントの位置や
リズムの流れが理解しやすくなりませんか?



この練習法を用いると以下のようなところで効果があると思います

・感じづらい休符の位置を確認し、リズムが転ぶことを防止する
・詰まりがちな母音をアクセントの強い音に置き換えてリズムの感覚を覚える


個人的所感ですが、結構この練習方法は広くやっている人が多いんじゃないかと
思ってます。

お試しください。


リズムの共有

演奏するときに重要なこと

「リズムの共有」

メンバー全員がそれぞれ感じているリズムを共有する練習をいくつか紹介します。
twitterでは「リズムSync」として紹介してました。

方法としては、声に加えて身体でもリズムを表現してみましょう。

 以下がわかりやすいですね。
・ハンドクラップ(手拍子)
・スナップ(指を鳴らす)
・ステップ(身体を動かす)

これらを利用して、メンバーが感じているリズムを共有し、客観的に
捉えられるようにすることでリズムのズレを補正します。


クラップやスナップは普段からよく使う方法だと思います。


ステップはどうでしょうか?


よくあるのはサイドステップですね。
身体をリズムに合わせて右へ左へと移動して、ちょっとした振り付けのような感じです。

ステップを取り入れると、身体全体でリズムを感じる、表現するのでより客観的にリズムを
表現しやすくなります。

また、メンバー同士で動きを揃える工夫の過程で、半強制的にいわゆる強拍を
一致させやすくなるというおまけも付きます。


普段の練習でステップを取り入れて、お互いのリズムを表現しあってみてください。


中にはステップが踏めないという人もいると思います。
安心してください。ステップが踏めないのは身体が踏み方を知らないだけです。

ステップが踏める人の身体の動きを真似てみましょう。
そして、自分の身体で同じ動きをするイメージを描きます。
スポーツのフォームと一緒ですね。動かし方のイメージを覚えて体とリンクさせる練習
「イメージトレーニング」が重要です。


自分が感じているリズムを共有する。


他にもいろいろな手法があると思いますが、お手軽に試せるので
取り入れてみてください。


2014年2月5日水曜日

ユニゾン感覚


こんにちは、はじめは調子が良いもので昨日に続いての投稿です。

前回は「ユニゾンムーヴ」を使うと、コーラス間の歌い方の差異を
認識し、修正しやすくなるという内容をブログに書きました。


今回のテーマは「ユニゾンの感覚を身につける」です。


合宿などで後輩たちに教えるときにこういった疑問を聞くことがあります。

「ユニゾン、ユニゾンと繰り返し言っているけれど、ユニゾンしたときって
どうなってるの?」

「ユニゾンしてるつもりなんだけど、これってちゃんとできてるのかわからない」



考えてみるとユニゾンしているときにどうなっているか、なんて普段の生活では
体験しないですよね。。


アカペラを始めて少し経つと、例えばお盆に実家に帰った時にみんなで唱える念仏が
実はハモってるとか、ユニゾンしてるとかそういうマニアックな状態になる人も
いるかもしれません(自分のことです笑)


なので、ユニゾンしたときにどうなっているのかを音源にしてみました。


単純に「uh--」と伸ばした音で声を出しています。


1.サンプルで一つの音だけだしておく
適当な音でuhを伸ばした音がこちらです。
揺らさずに出すって難しいですよね。。。


2.同じ音を2つ重ねる
全く同じ音を2つ重ねてみます。1と比べてみて音が大きく感じたり
強く感じたりしませんか?
同じ音を重ねたことで倍音が強調されて変な音が聞こえますね。。苦笑


3.ちょっと違う音を重ねてうなりを感じ取る
同じ音を出そうとしてますが、ちょっとずれている場合の音です。
じっくり聞いてみると、うなりが聞こえませんか?
10秒〜15秒あたりが分かりやすいですね。

2と3の違いが聞き取れたら今度は1の音源に対してあなた自身が
声をだしてユニゾンに挑戦してください。

うまくユニゾンできた場合は以下いずれかの感覚になってませんか?
・自分の声だけ聞こえる
・音源の声だけ聞こえる
いずれにしても音が1つだけ聞こえる瞬間がユニゾンしているときということになります。


ユニゾンができていない場合は3の音源のようにうなりが聞こえてくるハズです。


どうでしょうか?


ユニゾンの練習をすることで、同時にちょっとした音の違いを聞き取るための
耳を養うことができます。


ユニゾンする対象の音は人の声に限定する必要はありません
音の揺れが少ないキーボードなどを利用して練習というのもありです。


ぜひ練習してみてください。


2014年2月4日火曜日

ユニゾンムーヴ

バンクリ処方箋に記載してきた内容についてまとめて欲しいという
要望がちらほらあったため、つぶやきでは文字数の関係で書ききれなかった
補足情報などを含めて不定期にアップしていこうと思います。

ちなみに、設定している名称は個人的に付けている名前であり
音楽的に一般的な名称ではないためご注意ください。

名前があったほうが覚えやすいですよね?笑

【ユニゾンムーヴ】
コーラスメンバー全員で特定のパートをユニゾンで歌う練習方法のこと

ユニゾンとは
〈一つの音〉の意味であり,同音で構成される音程を指す。
複数の楽器(楽器群)または声部が,同じ音符あるいは旋律を同時に奏すること。
<コトバンク(下記リンク)より>


ざっくりといえば、同じ音、同じ歌い方で演奏することですね。



ユニゾンムーヴを使って練習すると何が嬉しいの??

コーラス間の歌い方の差異の矯正に役立ちます。


例えば、アカペラでよくある字ハモ(リハモと言う人もいますね)
同じフレーズを異なる音のハーモニーを作って歌いますよね?

このとき、フレーズの歌い方がバラバラになっていると音があっていても
なんかしっくりこない…なんて体験をされた方、少なくないと思います。

下の音源を聞いてみてください。
MonicaCoronaで歌っている「終わりなき旅」のサビ前のフレーズ
「また答え探してしまう」を
3パターンで歌い分けています。

1.飾り気無く歌ったもの
2.通常の歌い方をしたもの
3.クドい歌い方をしたもの

音源は、これら3つを合わせて再生したものです。




どうでしょうか。同じ音で歌っているのにバラバラに聞こえますよね。

息継ぎのポイント、音の入り方、抑揚のタイミングなどそれぞれが違っているために
きれいなユニゾンにはなっていません。


こういった部分を合わせるためのポイントは1つです。
『誰か一人の歌い方に合わせる』
これをメンバー内で話し合って決めましょう。


今回のパターンでは参考音源の2番めに合わせた結果が下記動画の1分17〜23秒の部分です。


どうでしょうか?

簡単なようで、実は奥が深いユニゾン

ただ単に同じ音で歌えばいいと思っていたのであれば
この機会にぜひユニゾンムーヴに取り組んでみてください。