2014年5月22日木曜日

ビブラートの活用

ビブラートについてまとめます。②

こちらの記事でビブラートの種類、練習方法について紹介しました。

今回はビブラートの活用です。

[声帯の負荷軽減]
ビブラートの応用で声帯の負荷軽減???ってなるかもしれません。
しかし、ボーカルトレーニングでも手法として取り入れられてます。

ここで言うビブラートは「音量の大小」でコントロールするものを利用してください。

その仕組みは、声帯が筋肉であることと密接に関わっています。

声を出すことは極端な解釈をすると腹筋運動や、腕立て伏せ、ダッシュなどのトレーニングと同じことです。

置き換えると、強く大きい声を出し続けることはずっとダッシュし続けている状態と言えます。

そこに小さな声を混ぜてやることで、ダッシュの中でジョギングを挟みクールダウンすることにつながります。

つまり、大きな声と小さな声を交互に出すことで適度な休息を声帯に与えつつ声を出すことができるというわけです。

ロングトーンを強い声で出すときは適度にビブラートをかけて声帯へのストレスを分散させてやってください。

2014年5月21日水曜日

ビブラートの練習方法

ビブラートについてまとめます。

まず、ビブラートの種別は大別して以下の2種類があります。

①音量の大小によるもの
②音程の高低によるもの

①と②の違いは聞き分けるとすぐに分かります。

極端な例としては②は演歌歌手のビブラートがわかりやすいですね。
1音くらいの範囲で音を上下させているものです。

①はとても一般的に用いられているので、J-POPを聞いていてもだいたいこちらの方法が多いようです。

[①の練習方法]
このビブラートは単純に言うと
「大きい声と小さい声を交互に出す」
この一点に尽きます。
Ahを大きい声
ahを小さい声として表示してみます。

一定期間同じ音程の声をロングトーンで出しながら
[Ah----ah-----Ah----ah----Ah---ah---Ah---ah---Ah--ah--Ah--ah--Ah-ah-Ah-ah-AhahAhah....]
大きい声と小さい声を一定の間隔(-を8分音符くらいに考えてください)で交互に繰り返し
だんだんとその間隔を狭めていきます。

これを間隔の広いほうから狭い方へシフトしていく練習を繰り返し行ってみましょう。
慣れてくればメトロノームなどのリズムに合わせて間隔を調整してみてください。
自分なりに間隔がコントロールできるようになればビブラートはほぼマスターしたも同然です。


[②の練習方法]
基本的に①の練習とアプローチは変わりません。
異なる点はただ1つ
[音の高低の幅を狭める]
1音の幅でもいいですし、3音くらいの幅からだんだん狭めていき、半音くらいの幅で上下移動するという範囲を繰り返し練習してみてください。
①同様自分の思った音の高低の範囲でコントロールできるようになればほぼマスターしたと言えます。

身につけていて損は無いビブラート。
練習してみてくださいね☆